ソニー製のTVにはアプリキャストと言う機能がある。

簡単に言うとTVを見ながらいろんなプログラムを実行出来るシステム。
MacとかWindowsにあるウィジェットみたいなもの。

標準のアプリのだと、ニュース,カレンダー,タイマー,占い,などなど。
アプリキャストはJavaScriptのプログラムだから、その気になれば誰でも作れるのが面白いところ。

sonystyle にもユーザーが作ったアプリが登録されてて呼び出して使えたりする。
しかも最近のBRAVIAだとUSBメモリーに入れて起動できるから
自分で作ったアプリを自分用に動かす事が出来る。

去年末に実家がBRAVIAを買ったので、アプリキャストのUSB起動を試してみようと企んでた。
ただUSB起動するだけじゃつまらないから、プログラムも自作した。

プログラム内容は、自サーバーに置いた写真&動画の一覧を取得してリスト表示。
選択したら再生する物。

アプリキャスト用にPhotoPlayerとかMoviePlayerが内臓されてるから再生させるのは簡単。
問題はサーバーのファイル一覧をどうやってアプリキャストで取得するかだけど、
ネットで調べたらアプリキャストRSSリーダーのサンプルがあったので、これを改造して使わせてもらった。

サーバー側でRSSを発生させるプログラムを書いて、それをアプリキャストから読み込むと
ちゃんと表示してくれた。ここまで出来たらもう一息。
TVのリモコンで選択したら再生開始するようなプログラムを書いて完成。

試しに画像を表示させてみると、画像に関しては問題なし。
動画を再生してみると、ネットの速度が遅いせいで動きはカクカクだし、音は切れ切れ。
動画はMPEG2-PS限定なんだけど、ハンディカム→PMBで作った動画はビットレートが高すぎて
ADSLだとちょっと辛かったみたい。

ネットでフリーの動画変換ソフトを拾ってきてビットレートを下げた動画を再上げ。
低ビットレート動画だとちゃんと再生出来た。

画像&動画のリストとそれぞれのコメント文は予め作っておく必要があるけど、
これからはパソコンつけなくてもTVで孫が観れる!と両親は喜んでくれてるみたい。

これまでも動画を送るときは圧縮してサーバーに置いてそこから観てもらってたけど
このシステムがあれば気軽に見れるのがいい感じかも。

アプリキャストは面白いシステムだと思うけど他社のTVには載ってないし、似たような機能もない(はず)。
アメリカだとYahooとか主体でTV+ウィジェットが盛り上がってるみたいだけど、
日本だと認知度も低いしまだまだ。。

TVでビデオレンタルできたりするアクトビラもこのままだと消えそうなくらい盛り上がってない気がするし。。
機能は増えても使いこなせない人が多い&新機能が認知されていないのは
間違いなくメーカーの責任だな。


アプリキャストで画像&動画再生で1点だけ困った事がある。
データはサーバーに置くから誰でも見れる状態にはしたくないんだけど、
アプリキャストのPhotoPlayerとMoviePlayerはBasic認証に自動ログイン出来ないみたいで
データにアクセス制限がかけれない。
アプリキャストから接続されている事がわかればそれだけ許可すればいいんだけど、
ブラウザ名は”無し”になるみたい。。

仕方がないからブラウザ名が”無し”の時だけ接続OKにした。
とりあえず弾きたい検索ロボットだと、名前が無いやつは見た事ないし、
これで最低限のセキュリティは守られてるはず。。